
任天堂が5月8日に発表した2025年度決算短信によると、同社は2025年6月5日に発売予定のゲーム機「スイッチ2」について、2026年度(2026年3月期)に販売台数1,500万台を達成する計画を明らかにした。これは、新型ゲーム機が発売後10か月間で1日平均約5万台の販売効率を達成する必要があることを意味する。
計画によると、スイッチ2は発売初年度にゲームソフトの販売本数を4,500万本増加させるとしている。ちなみに、初代スイッチは2017年の初年度(12か月)で1,695万台、6,897万本のソフトを販売した。新型ゲーム機の価格戦略も同時に発表された。日本語版の価格は49,980円(約2,300人民元)、国際多言語版の価格は69,980円(約3,220人民元)です。
任天堂は新製品のプロモーション活動を行う一方で、Switchの販売予測を据え置きました。同社は、既存機種の販売台数を2026年度に450万台と見込んでいます。これは、当年度の1,080万台から58%減少することになります。対応ゲームの販売目標は1億500万台で、前年度比32%減です。2025年3月末時点で、Switchの世界累計販売台数は1億5,200万台に達し、NDSシリーズの過去最高記録である1億5,400万台に迫っています。
市場を観察すると、任天堂が二本柱の戦略を採用していることがわかります。主力製品では、『ゼルダの伝説 涙の王国』が2,085万本を売り上げ、今期のゲーム売上トップに立った。また、『マリオカート8 デラックス』は累計売上本数が6,600万本を突破した。定番IPでは、『あつまれ どうぶつの森』が累計売上本数4,580万本で依然としてシリーズトップの座を維持している。
サプライチェーン筋によると、任天堂はSwitch 2向けに2,000万台以上の生産能力を準備しており、初期在庫は500万台に達する見込みだ。また、同社は2026年度の営業利益目標を当期比13%増の3,200億円とすると発表した。