
チリのきらめく夜空の下、ELTは成長を続けています。史上最大の望遠鏡鏡を備えた巨大な工学機器であり、宇宙の神秘を探る準備が整っています。チリのアタカマ砂漠に沈む黄金の夕日を背景に、この写真はヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡(ELT)の建設が着実に進んでいる様子を記録しています。
チリの砂漠に太陽が沈むと同時に昇るELTの巨大な構造物は、複雑な鏡のシステムを通して宇宙の光を捉えるように設計されています。この望遠鏡は一見すると地味ですが、その巨大さは現代工学の驚異と言えるでしょう。画像提供:ESO/G. Vecchia
この場所から見ると、ELTの印象的な白い管状のそびえ立つ構造がはっきりと見えます。その下には、高密度のトラスフレームが、史上最大の望遠鏡鏡である直径39メートル(128フィート)の主鏡を支えています。
この巨大な鏡で集められた光は、構造物上部の中央リングにある副鏡に向かって上方に反射されます。そこから光は再び中央塔を通り、さらに3枚の鏡を経て、最終的に望遠鏡の側面にある観測機器へと送られます。
中央塔は、現在ヨーロッパ南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡(ELT)に設置されている、世界最先端の鏡のいくつかを支えることになります。3階建ての高さを誇るこの塔は、可能な限り強固かつ軽量である必要があり、これは工学上の偉業と言えるでしょう。ELTの5枚の鏡のうち3枚がこの塔に取り付けられます。この塔は、大気の乱流による光のぼやけを補正し、望遠鏡に隣接する観測機器に光を当てます。
人物や身近な物体を基準にしないと、建物の大きさは分かりにくいかもしれません。実際、この高層構造物だけでも高さは50メートル(164フィート)を超え、ドームの開口部の幅は41メートル(135フィート)にも及びます。ドームの基部から内部の階段と通路を通って頂上まで登るのに約 30 分かかりますが、このことからもこの望遠鏡の巨大さがわかります。